2020/11/16 22:11
キャンドルでリラックスできるのはなぜ?
癒しアイテムとして人気のあるキャンドル。
キャンドルの揺れる灯りは、見ているだけでほっとしますし、
あたたかな色の光は優しい雰囲気も作り出してくれますよね。
実はキャンドルの明かりで癒されるのは、ちゃんとした理由があるのです。
理由は ”1/fゆらぎ(エフ分のいちゆらぎ)”に。
1/fゆらぎ、という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
1/fゆらぎとはどういう言う意味かというと、
パワー(スペクトル密度)が周波数 f に反比例するゆらぎのこと。ただし f は 0 より大きい、有限な範囲をとるものとする。
Wikipedia
これだけ聞くと難しいですね。
少し掘り下げてみていきましょう。
「ゆらぎ」とは?
「ゆらぎ」とは、
ものの変化、そしてその変化が不規則な様子のこと。
たとえば、寄せては返すを繰り返している波。
その間隔や大きさはまちまちで完全に一定ではありません。
そよ風も同じく、風がそよぐ間隔や強さには規則性がありませんよね。
次に吹いてくる風の強さやタイミングを予測するのは難しいです。
更には天体の起動も、実は完全なる一定ではないのだそう。
自然界の多くものは、完全な規則性を持っているのではなく、
どこか不完全で不規則な部分がある。
これこそが「ゆらぎ」なのです。
1/fとは?
この、「ゆらぎ」=不規則性を、人の生体が最も心地よく感じるのが、
1/fという周波数です。
周波数というと直感的には捉えにくいですが、
どれくらい「ゆらぎ」があるか、
「ゆらぎ」の程度、
と言ったら分かりやすいかもしれません。
では、「不規則を心地よく感じる」、とはどういうことなのでしょうか。
人が無意識で予測できない動きや変化を五感で感じ取った時、
その不規則・予測に反する動きや変化は程よい刺激になります。
ポイントは、予測できない、ということ。
予測できないからこそ、予想を程よく裏切られるのが良い刺激となり、
この刺激があるから「ここちよい」と感じるのだそうです。
ちなみに、人の心拍の間隔にも「ゆらぎ」があり、この周波数が理想的な1/fであるのだそう。
私たちの体にも1/fゆらぎがあるからこそ、
周りのものからも心地よさを感じ、リラックスできるのですね。
キャンドルの炎の揺れは、まさしく「1/fゆらぎ」
ゆらゆらと揺れる灯りは、
「揺れる」という部分は反復していながらも、その動きは一定ではなく不規則。
まさに程よく不規則な、「1/fゆらぎ」がそこにはあります。
キャンドルの灯を眺めていると心が落ち着き、リラックスできるのには、
実はこんな理由があったのですね。
他にも、
木漏れ日の光、
小鳥のさえずり、波の音、
木目の間隔にも1/fゆらぎが存在しています。
リラックスシーンでは1/fゆらぎを取り入れたBGMもありますよね。
*
身近にある1/fゆらぎを取り入れて、
忙しい毎日の中にも、
ぜひ「心地よさ」を見つけてくださいね。